こんにちは看護師ブロガーのかんちゃんです。
今回は森田療法について書いていこうかなと思います。
看護師らしい記事を書くのは久々になりますが、気合を入れていきます。
今回、私がなぜこの森田療法について取り上げようと思ったかといいますと
私も以前、身体に対する不安を抱えており(病院に行って検査をしても異常なし)、頭痛やめまいと言った不定愁訴が現れていた時期があります。
症状のひどい時は学校も早退したり休んだりしていました。
しかし、それらを受け入れて目の前のやるべきことに集中し今と向き合うことにより克服することができたからです。
(当時私は学生であったため勉強や進路のことに向き合いながらできるだけ未来への楽しみを考えるようにしていました。)
ただ当時の自分は森田療法のことは知らずに、今考えたら森田療法に近いことを自分自身でやっていたんだなと感じます。
そして今になり森田療法を知り、誰しも必ず不安や恐怖を抱えているものであり、これらを受け入れながら治療をしていくということにとても共感したためです。
誰しも心の病や不安は抱えているものです。
しかし、その誰もが抱えている不安が時として強く身体を支配してしまうことがあります。
不安神経症などがその主な例です。
本当は身体はどこも悪くないのにその不安が強いせいで、「自分は病気なんじゃないか?」と思い込み、身体のどこかに本当の症状のように頭痛やめまいや吐き気などが現れてしまうことがあります。
その不安は何かが引き金となり、ある日突然やってくるものです。
そして、ネットで様々な情報を調べ、病院巡りをして自分の症状を更に重いものにしていってしまうケースがあるのです。
そうならないためにも自分の行動をしっかりと見つめ直して、普段通りの生活をするように心がけることが大切なのです。
なんだか難しそう・・・
森田療法の考え方はとてもシンプルなのでわかりやすく説明していくね。
森田療法とは
森田療法とは日本発祥の精神療法で精神科医の森田正馬(もりたまさたけ)先生が自らの神経症の闘病体験をもとに創始したものです。
森田正馬(もりたまさたけ)先生の神経症とは現在の不安障害や強迫性障害です。
この治療方法は不安や恐怖を排除するのではなくて、不安や恐怖をあるがままに受け入れる方法でアプローチしていきます。
そして、再発防止につながる行動を促し、症状を安定化させていきます。
不安や恐怖は悪いものだと思っていたけどそれを受け入れていくことが大切なのね!
だから恐れる必要はないんだよ!
ところで森田療法はどのような症状に効果があるのかしら?
教えてくれない?
それではどのような症状に効果があるのかと森田療法の本質を見ていきましょう!
森田療法はどのような病気や症状に効果があるのか
森田療法は不安障害や強迫性障害、パニック障害に効果があると言われています。
現在ではこれらの他にも様々なメンタルケアにも応用されています。
森田療法は人間のあるがままを受け入れる
不安が強い人は自我が強い人です。
この自我は人が生まれつき持っている生きるための本能(危機管理能力)です。
そしてこの危機管理能力が強く現れてしまい、不安となって現れるのです。
でもこれは決して悪い事ではないのです。
むしろこの能力はポジティブに考えるべきことなのです。
だからこそ、この今抱いている不安はそれほど深く考えることはしなくてもいいのです。
その不安はほかっておけばいいのです。
それよりも目の前にあるやるべきことに集中してそのことに取り組み生活していきましょう。
そうすることにより不安を抱く時間が減ります。
ところで森田療法はどこで受けることができるのかしら?
受診・入院については以下にまとめてみました。
森田療法を受けたいがどこで受けれるの
日々不安を抱えて生きている方の中には
「薬なんて身体に悪いし依存性もあるからできれば飲みたくない!」
と思われている方は多いと思います。
私も本来の自我を薬によって排除することに少し疑問を持ちます。
それよりかはなるべく薬物を使用せずにありのままを受け入れて普通の日常生活を過ごせるような向き合い方をするべきだと思います。
決して薬物療法が悪いと言っているのではなく、不安を抱きやすい方はもともと薬物に対する副作用や依存性についても繊細なので、余計に不安を抱きやすい傾向にあるからです。
※森田療法でも場合によっては薬物療法を行うことがあります。
森田療法は、心療内科や精神科で受けることができますが、実際にこの治療法をやっている所は多くないです。
なので、ご自身でしっかりと調べてから受診されることをおすすめします。
通院期間は人によって数週間の人もいれば1年以上かかる人もいます。
不安や恐怖に対する「とらわれ」について学ぶことにより、徐々に不安や恐怖に対する考えが変わっていき、次第にそのような感覚にとらわれなくなっていくでしょう。
入院治療もある
入院となるとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、医師が入院が必要と判断した場合や、ご本人が社会生活から数ヶ月離れることのできる場合に入院治療があります。
- 「臥褥(がじょく)期」・・・個室でひたすら眠り、心身を休めながら自分のとらわれや不安と向き合う
- 「軽作業期」・・・基本的に1人で軽い作業を行う
- 「作業期」・・・グループで少し負荷の強い作業を行う
- 「社会復帰期」・・・行動範囲を段階的に広げながら社会復帰の準備をする
入院治療のメリット
入院治療のデメリット
しっかり担当医やご家族と話し合って慎重に決めないといけないですね。
不安や恐怖を抱きやすい方はきっと自律神経が疲れているはずです。
自分でできる自律神経を整える方法をお伝えします。
自律神経が乱れてると思ったらやってみて
爪もみ療法
爪のはえぎわから2mmほど指の付けの側に「井穴」というツボがあります。
このツボを反対側の親指と人指し指ではさみ、10秒程押さえます。
痛気持ちいいぐらいが良いです。
ここには神経線維や毛細血管が密集しています。
自律神経を整えることは免疫力の回復にもいいです。
瞑想
瞑想とは心を静めて無心になることです。
瞑想をすることで心を落ち着かせることができます。
こころを落ち着かせるということは自分の気持ちのコントロールにも繋がります。
また、目を瞑り楽しい事だけをひたすら考えることもいいでしょう。
心が楽になったり、勇気がもらえるものばかりです。
是非一度手に取ってみて下さい。
。
森田療法に関するおすすめの本
・心が楽になる方法が書かれた1冊です。
・あるがままを受け入れ、やるべきことに目を向けさせてくれる1冊です。
・不安や恐怖の悩みから解放してくれる1冊です。
・そのままの自分で良いということがわかる1冊です。
・体験談をもとにした本で勇気をもらえる1冊です。
森田療法に関する本はまだまだ紹介しきれない程たくさんあります。
一度ご自身でどのような本があるのか調べてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
不安や恐怖が強い人はそれだけ危機管理能力を持った自我が強い人です。
この能力は人間が生まれながらにして備わっている能力ですし、自然のことなので心配することはありません。
不安障害や強迫性障害、パニック障害の方はたまたま、それが強く症状として出てしまっているだけです。
否定的にとらえず、むしろ肯定的にとらえ、考えしすぎずに目の前のやるべきことに集中して楽しいことを考えて、無理をしない程度に普段どりの生活をしていきましょう。
不安を抱いてしまう気持ちは分かりますが、自分の病気をネットなどで探し始めてしまうと余計に不安な気持ちになるだけですし、ネットの情報が全て正しいわけではありません。
それに、ネットで自分の症状について調べるということは人は無意識のうちに自分の症状の答えをネットで探し、答え合わせをしているようなものです。
この無数にあるネット記事を見れば自分の症状に当て余るような内容の記事なんて絶対に出てきます。
なので自分の病気探しはもう辞めましょう。
今すぐ命に関わる病気ではないですし、絶対に大丈夫ですから。
リラックスして自然体のままあるがままに生きていきましょう。
私が思うにこの森田療法の考え方では天候や気候など人間の力ではどうすることもできない事で感じるストレスに対しても受け入れていく力が身に付くと思います。
私も克服しました!
必ず絶対に治ります!
楽しいことを考えながら気楽に過ごしていきましょう。
最後に相談窓口を載せておきます。
一人で抱え込まないようにして誰かに相談しましょう。