5年ぐらい前から症状が出始めました。
症状がひどいときは車の運転も寝返りを打つことでさえも痛くてできません。
ほとんどの腰痛は、原因が不明です。
この原因不明のほとんどの腰痛は、自己限定性疾患といって全腰痛患者さんの95%から99%をしめます。
残りの1から5%の腰痛が命の危険があったり緊急の手術を必要とする危険な腰痛になります。
危険な腰痛の種類
要するにがんと、骨、感染症、神経に分けられます。
腰痛で受診した患者さんのうち、深刻な疾患が存在する頻度は、悪性腫瘍0、7%、圧迫骨折4%、脊椎感染症0、01%、強直性脊椎炎0、3%です。
馬尾症候群は、0、04%ですが緊急の手術が必要です。急に腰が痛くなったらたかが、腰痛とおもわずに病院に行きましょう。
それぞれの特徴
悪性腫瘍の場合の腰痛症状、がんが腰のあたりで発生したり転移したりすると、腰痛のような症状がでたりします。
例えば、大腸、肝臓、すい臓の腫瘍の悪性腫瘍です。
年齢が50才以上、体重減少、痛みが4~6週間以上続く、安静にしても痛みが引かないなどです。
悪性腫瘍が周辺の臓器に転移すると、頻尿や下腹部の痛み、腰の痛みがでてきます。
腰の痛みに対する対処法、急な腰の痛みの対処法は、病院にいくのはもちろんですが、横になりやや前屈みで膝を曲げて安静にすることです。
脊椎の骨折が原因の場合はステロイドの長期使用、70才以上、50才以上で軽い外傷、骨粗鬆症など。
女性の場合は、子宮がんなど婦人科系の病気がかくれている可能性があります。
症状は、生理以外の出血、おりものが増える、性交時の出血などです。
病気が進行すると、出血することにより、貧血などの症状があらわれてきます。
感染症が原因の場合、化膿性脊椎炎、背骨細菌に感染して起こります。
症状としては発熱、腰痛、手足の麻痺などです。
原疾患や原因は薬物による静脈注射の濫用、細菌感染、尿路感染、腎炎、肺炎、ステロイド、免疫抑制剤の使用、結核などです。
強直脊椎炎の日本人の発症頻度は、0、007%から0、04%、原因は不明です。
年齢が40才以下、発症するのは、10才から35才、特に男性です。
徐々に痛みが出てきます。
3ヶ月以上痛みが続いている。運動することによって症状が緩和するなどです。
馬尾症候群は、膀胱直腸機能障害を伴う神経疾患です。感覚の低下、運動障害、膀胱直腸を改善するには発症から、48時間以内の手術が必要です。
排尿障害、排便障害、座骨神経サドル麻痺の症状などが複数あてはまる場合は注意が必要です。
腰痛によって併発
坐骨神経痛は、腰痛に引き続いて出現することが多いです。
坐骨神経が様々な原因によって圧迫・刺激さることで現れる痛みやしびれの症状です。
若い方は腰椎椎間板ヘルニア、高齢の方は腰部脊柱管狭窄症が原因の場合が多いです。
痛みやしびれは腰から足にかけて出現します。
治療
上記の様に腰痛には様々な原因が考えられます。
原因を突き止めるのと同時に適切な治療が必要です。
理学療法 ・・・局所麻酔薬により、痛みが神経に伝わるのをブロックします。
認知行動療法・リエゾン療法 ・・・痛みと行動の正しい理解を深め、心と身体の両面から治療を行います。
装具療法 ・・・コルセットを用いてサポートします。
脊椎(脳)刺激療法 ・・・脊髄も近くに電極を埋め込み、電気信号によって脳を刺激して痛みを取り除きます。
外科的療法 ・・・手術によって痛みの原因を取り除きます。最終手段です。