わたしは初めてのみならず1~3年目のころは患者さんが急変するたびにどきどきしていました。
今でも患者さんが急変すると焦ってしまうこともありますが、数をこなしていくうちに落ち着いて対応できるようになってきました。
まずは新人看護師として急変時にできることをご紹介したいと思います。
意識レベルを確認する
なにかいつもと違う、様子がおかしいと思ったらまずは声掛けを行います。
声掛けをしても反応がない、呼吸状態がおかしく、顔面蒼白があるなど場合急変していると考え対応します。
すぐに人を呼ぶ
スタッフ(緊急)コールがあれば押しましょう。
なければ大声で人を呼びましょう。
発見者はその場を離れず、呼吸状態の確認、脈の触知など行い、心停止していると判断した場合はすぐに心臓マッサージを行います。
呼ばれたスタッフは救急カートを持って病室へ行きます。
発見者は他スタッフへ的確に状況を報告します。
呼ばれたスタッフの1人は医師へすぐに報告します。
また緊急連絡先を確認し家族への連絡も必要になります。
医師が来るまでにできること
心臓マッサージ
心停止していると判断した場合はまず第一に心臓マッサージを開始します。
成人の場合胸の真ん中を両手で5cmほど沈む深さで、1分間に100回のペースで行います。
ベッドをギャッチアップしている場合はすぐに平らにし、エアマットを使用している場合はすぐに空気を抜いてください。
モニター装着
モニターを装着し波形や心拍数、Spo2の数値を確認しましょう。
ルート確保
医師到着後すぐに点滴が実施できるようにルートを確保しておく必要があります。
気道確保・吸引
呼吸のしやすように気道確保を行います。
痰づまりがあれ吸引も行います。
環境整備
医師到着後、すぐに処置を行えるように病室の環境を整えます。
処置のしやすいスペースを確保する、ベッド柵を外す、ベッドの高さを調整する、酸素投与がすぐに行える状況にする、灯りの調整を行います。
医師到着
医師到着後は指示のもと必要な介助を行います。
新人看護師ができること
記録をする
急変時に対応できる新人看護師はまずいないと思います。
しかしただ見ているだけではいけません。
まず記録(メモ)を取るようにしましょう。
急変時の時間や処置した内容などすべてをメモしていきます。
メモを取る場合は”私が記録をします!”と大きな声で周囲に伝えます。
メモを正確にとっておくことは、あとでカルテに記入する際に役立ちます。
また、はじめは記録を取ることしかできないですが、数をこなしてくうちにどのように対応すればいいのかわかってきます。
メモを取る(書くという行為)ことによって急変時にどのような対応をしているか覚えることが出来ます。
事前に救急カートの中身を把握しておく
自分の診療科に配属されたら、まずは救急カートの中身を確認しましょう。
はじめて見る物品が多いと思います。
まずは救急カートのなかみをきちんと把握していないと急変時に対応はできません。
救急カートに入ってる物品や薬品の名前、使用用途を把握し理解しておきましょう。
また、救急カートの中身は定期的にチェックが必要です。
定数は入っているか、使用期限は過ぎていないか、喉頭鏡の電池は切れていないかなど確認します。
このチェックを積極的に行うことで救急カート内の物品がどこに入っているのか覚えることができるのでおすすめです。
急変時の患者・家族の希望を把握してく
患者さんによっては医師により急変時はどのような対応をするのか同意書に記入してある場合があります。
急変時はどのような対応をするのか、事前に同意書を見て確認しておきましょう。
フルコース:心臓マッサージ、気管内挿管、人工呼吸器の装着、昇圧剤、DCすべての延命処置を希望する
DNR:延命処置は希望しない
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