透析看護と聞くとやりがいを感じられなかったり技術が身につかなかったりと、あまりいいイメージを持たれないのではないでしょうか?
1日の流れは病院により多少異なるところはありますが、だいたい同じではないかと思います。
今回は私が働いているクリニックを例に1日の流れを見ていきましょう。
透析看護師として働くとなると、大きく分けて2つ、総合病院などの透析室または透析クリニックということになります。
この2つのうちどちらが楽かというと、当然透析クリニックになります。
透析クリニックには基本ある程度自分で動ける外来患者さんしか来ません。
その日のうちに来て3~5時間透析を行いその日に帰宅されます。
総合病院などでは外来透析を行ってる病院もありますが、入院患者さんの透析も任されるため、重症度は高いです。
入院患者さんとは緊急で透析が必要となった患者さんや、他の疾患で手術が必要なため入院した患者さんです。
重症度が高いということは当然忙しくなります。
透析業務の1日の流れ
病院によりますが、透析室の勤務は拘束時間8時間のうち休憩1時間で実労7時間のところが多いです。
休みに関しては実労時間が短い分週休2日で月の祝日は休みにカウントされない病院が多いように見受けられます。
患者さんは透析が終われば帰宅されるので基本残業はあまりありません。
私の働いているクリニックも日勤は8:30~16:30、夜勤は15:00~23:00までの勤務となっています。
看護技術も穿刺以外はあまり必要とされませんが様々な疾患を持った患者さんが多いため、全ての疾患に対して幅広い知識が必要とされます。
業務内容は出勤したらまず、その日の受け持ち患者さんの情報取集を行います。
ダイアライザー、透析回路のセッティングを行い回路に抗凝固剤を取り付けていきます。(抗凝固剤とは血液を体外循環させた際に塊らないようにするための薬剤)申し送りを行いその後プライミング(回路内のエアーを抜いたり、回路内の洗浄を行うこと)を行い、機材の点検を行ってから穿刺を順番に行っていきます。私の病院は50床あり10人程のスタッフで1時間30分かけて穿刺を行います。
穿刺が一通り済んだらとりあえず一段落ですが患者さんに対して基本1時間ごとの血圧測定と機械確認をします。その間に順番に休憩をとっていきます。
その後順番に透析が終了していくため、終了時に必要薬剤を注入し体内に血液を返していき抜針を行います。
抜針が済んだら止血をし(止血はスタッフがおさえたり、患者さん自身におさえてもらったり、バンドで固定したりと施設や患者さんによってその仕方は様々です)そして、しっかりと止血がされていることが確認されたら帰宅していただきます。この時同時に抜針や止血を行いながら、ダイアライザー、回路の破棄や機械やベット周囲の清掃を行っていきます。
患者さんが全員帰られたらその日のカンファレンスを行い記事をカルテなどにまとめて業務終了です。
以上が私が働いているクリニックでの1日の流れです。
良くも悪くも外来透析では患者さんの滞在時間は決まっているため、その間に処置や情報収集を行わないといけません。
患者さんの急変など特別なことがない限りは毎日ルーティン業務のような感じです。
気になるお給料は?
透析は血液や針を扱うため危険手当などの手当てが付く病院が多いです。
基本オーバーナイト透析をやってない病院では日をまたいで働くことはないのですが、その割には危険手当などでお給料はいい方ではないでしょうか。
普通に病棟で夜勤なしで働くよりかは高めのお給料が見込めます。
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